首都高小松川JCT ビッグデータを用いた開通効果分析速報を発表

75%の車両が都心環状線を迂回した経路を選択、所要時間は最大20分以上短縮

株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西啓介、本社:東京都港区)は、2019年12月1日(日)17:00の首都高速道路 小松川JCTの開通に伴う、「首都圏の交通流」への影響分析結果をいち早く発表いたします。


本分析では、小松川JCTの開通により首都圏を走行する自動車に与えた影響について、小松川JCTから板橋JCTにかけて走行した車両を分析対象とし、当該区間を走行した車両の走行経路及び所要時間に関する分析を実施いたしました。走行実績データについては、ナビタイムジャパンが提供するカーナビアプリ(『カーナビタイム』、『トラックカーナビ』他)から取得したデータを活用しています。また分析においては、道路交通に関する各種分析がウェブ上で簡単にできるサービス『道路プロファイラー』を活用しています。



●走行経路に関する分析:75%の車両が都心環状線を迂回した経路を選択
小松川JCTと板橋JCTの2箇所を走行した車両のデータを抽出し、開通前後での走行経路を可視化しました。
開通前は、都心環状線を経由する経路が選択されていました。一方、開通後は、小松川JCTを利用し中央環状線を経由する経路が利用されるようになり、当該経路を選択する車両の割合は75%となっています。
この結果から、小松川JCTの開通により、交通量の多い都心環状線を迂回した経路選択が行われるようになった傾向が見受けれられます。
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図1:小松川JCT開通前後での経路の比較


●所要時間に関する分析:開通前と比べて所要時間は最大20分以上短縮
小松川JCTから板橋JCTまでの所要時間について、開通前の都心環状線を経由する経路と、開通後の中央環状線を経由する経路を、それぞれ可視化しました。
開通前は、交通量の多い都心環状線を経由するため、混雑する時間帯(7:00~10:00)を中心に最大で50分以上かかりました。一方、開通後は、中央環状線を経由する経路となり、混雑する時間帯であっても所要時間は最大でも30分程度となりました。
この結果から、小松川JCTの開通により、混雑する都心環状線を迂回した経路が利用できるようになったことで、当該区間の所要時間が最大で20分以上短縮できたことがわかります。
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図2:小松川JCT開通前後での所要時間の比較



●自動車の走行実績データについて
ナビタイムジャパンが提供するカーナビアプリ『カーナビタイム』、『ドライブサポーター』、『トラックカーナビ』などにおいて、同意を得たユーザーを対象に、GPSにより1~6秒間隔で取得された車両ごとの走行実績データです。ユーザーを匿名化した上で、取得したプローブデータを交通量・交通流分析/所要時間・速度分析/走行挙動分析などに利用することが可能です。
・主な特長
 -分析用途に応じて提供フォーマットの調整ができる
 -走行実績を把握できる
 -様々な車種のデータを取得できる
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●道路プロファイラーについて
道路プロファイラーとは、ウェブ上で簡単に道路交通に関する各種分析ができるシステムです。分析対象の道路や期間を自由に選択することができ、今回のような開通速報分析を行うことも可能です。
//consulting.navitime.biz/roadprofiler/index.html
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●「交通コンサルティング事業」について
ナビタイムジャパンの交通コンサルティング事業では、道路交通や公共交通、国内観光や訪日外国人について、移動に関する各種ビッグデータを活用した分析を行っています。
https://consulting.navitime.biz/

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